
食虫植物とは、名前の通り「虫を食べる」植物です。食肉植物、肉食植物と呼ばれることもあります。虫を食べる植物ではありますが、虫だけを食べて自分のエネルギーにしているのではなく、光合成能力があり、自ら栄養分を合成して生育する能力があります。育て方、水やり、肥料などのやり方は各品種ごとで異なります。
漢字で書くと「毛氈苔」となりますが、花が咲いて種子をつくるので苔の仲間ではありません。葉の表面に腺毛がたくさん生えていて、その先にきらきら光る粘液を分泌して虫を粘りつけ消化吸収する粘着捕虫植物の1種です。日本で一般的なモウセンゴケは直射日光を好みますが、暑さに弱い性質があります。常に水が必要なので受け皿に水をためておくのがよいでしょう。冬の地上部が枯れる休眠状態のときにも水はためておいてください。ハダニやカイガラムシがつくことがありますが、それほど多くはありません。早めに薬剤散布し対応してください。病気にはほとんどかかりません。
ハエトリグサは北米原産の多年草です。茎は短く、地を這うように、または少し立ち上がった状態で、放射状に葉を広げます。二枚貝のような形状の葉の縁に、牙のようなトゲが生えています。葉に虫が触れると、閉じて捕まえ消化液で溶かしてしまう面白い生態です。指で葉をつつくと閉じるので面白いのですが、やりすぎてしまうとストレスを与えてしまうので注意が必要です。初夏から夏に白い小さな花を咲かせます。日当たりよく風通しの良い場所で管理し、鉢に水苔を入れ湿った環境を維持しましょう。肥料や薬剤散布は必要ありません。