
シュウメイギク(秋明菊)とは、毎年秋に楚々とした上品な花を咲かせてくれて、秋の風情を感じる花姿が魅力的。京都の貴船山に多く見られたことから、別名「貴船菊」とも呼ばれます。キクと名前についていますが、キクの仲間ではなくキンポウゲ科の植物です。
木漏れ日が差す程度の明るい日陰や、午前中に日が当たり、午後からの強い光は遮られるような場所を好みます。夏に西日が直射するような日当たりの良すぎる場所や、全く日の当たらない日陰を除けば、おおよそ問題なく生育します。冬の寒さには非常に強く、日本のほとんどの地域で冬越しが出来ます。適度に湿り気のある土を好むので保湿性の高い土にしてください。
地植えの場合、しっかりと根がはっていれば特別に水やりをする必要はありません。8月の暑さが一番厳しいころに極度な乾燥状態に置かれると、葉が傷んだり、花芽がきちんと発達せずによい花が咲かなかったりすることがあります。 乾燥が続く時は、早朝か夕暮れ時にたっぷりと時間をかけて土壌深くまで水が浸み込むよう水やりをします。 十分土を湿らせれば、3~4日水を与えなくても大丈夫です。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水をやりましょう。シュウメイギクは生育が旺盛で根の回りが早く、根詰まりを起こしやすいので、1~2年に一度は1~2回り大きな鉢に植え替えてあげましょう。
基本的に病害虫の少ない植物ですが、通気の悪い場所ではうどんこ病などが発生する場合もあります。