
北海道のような寒冷地において、バラを育てるのにはいくつかコツがあります。寒い冬を乗り越えるために、いろいろなコツをご説明いたします。
雪が降る前に冬囲いをしましょう。葉に付いた病気を来年に残さないため、葉は全てとるのが理想です。しかし最近は、あまり気温が下がりきらないうちにべた雪が降り、葉が落ちやすくなる前に囲わなくてはならない時も多くあります。枝を折らないよう、雪の予報を見ながら時期を決めましょう。植えてから1、2年の株や寒さに弱い株は風よけのためネットなどを使用します。むれ対策のため地面際が少し開くようにしておきます。
株元からでる勢いのいい枝をベイサルシュートと呼びます。木立性のバラならば枝の寿命は5年ほどと言われているので、ベイサルシュートは次世代の大切な枝になります。冬に枯らさないために、ある程度よい長さまで伸びたベイサルシュートは、花を咲かせず、先端にでる新芽もとめ続けます。ベイサルシュートは元来たくさんの花を咲かせる力を持っている枝ですが、咲かせている間は、その太い枝の水分が多いままだと、冬の寒さで凍結するリスクが高まります。早いうちから蕾や新芽を摘み取って枝を硬くし、寒さに備えるようにしましょう。